【スタッフのバックヤード】うきは市社会福祉協議会よりご依頼　～メイクには、人の心を動かす力がある～

↑無我夢中でメイクお直しを施す“しぃちゃん”

先日、うきは市社会福祉協議会が開催する「終活セミナー」の撮影現場にて、メイクサポートをご依頼いただきました。
メキメキと成長中のルーキースタッフ“しぃちゃん”も同行し、セミナー参加者の方々のお直しを担当。
初めての現場ならではの学びや感動があったようで、今回その体験を振り返り、感想を語ってくれました。

終活セミナーの現場で見えた“メイクの力”

終活写真撮影に向けたメイクのお手伝いをさせていただきました。
参加の方の多くは60〜70代の女性です。

メイク直しは、その人のご希望に寄り添っていきますが、流れとしては
ファンデーション　＞　眉　＞　アイカラー　＞　チーク　＞　口紅を施しました。

みなさん終活セミナーに初めて参加されたとのことで、最初は「何をしてくれるんだろう」と、不安そうな表情で順番を待たれていました。
長時間のセミナー直後ということもあって少し疲れた様子で、笑顔もあまり見られませんでした。
そして普段からまったくメイクをしないという方も数名いらっしゃいました。

メイクをするにあたり
「今日のセミナーはいかがでしたか？」とお尋ねすると、

「耳が痛くなる内容だった」
「少し気持ちが沈むような現実的な話だったわ」
とどこか元気がないご様子です。

特に心に残ったのは、ご主人を亡くされ、ショックで２年間、ほとんど外出できなかった方。
「このままではいけないから、外に出るきっかけにと思って参加しました」とお話しくださいました。

その方のメイクが終わると、
「なんだか元気が出ました。外に出なきゃいけないね」
と笑顔で話してくださり、私もとても嬉しくなりました。

他の方もお顔に色(メイク)が乗っていくと、徐々に表情が明るくなり、
笑顔が増えていきました。

・ご自身のスマホで写真を撮られる方
・ご主人がびっくりするかもと何度も家族の話しをする方
・終わってすぐに帰る予定だったけど、友達に会いに行くと予定を変えたり
喜んで帰っていかれる方ばかりでした。

改めて、メイクには、人の心を動かす力があることを深く実感し、感動しました。
本当に、素敵で誇れる仕事をさせていただいているのだと心から感じました。

今回、語り尽くせないいろんな気づきがありましたが、
皆さんが笑顔になってくださったことが、何より一番嬉しかったです。